カナック文化遺産の神髄チバウ文化センター
ジャン-マリー・チバウ文化センターでは、カナックの文化遺産の魅力とその繊細さ、多様性を発見することができます。
ニューカレドニアの中心にそびえる施設
ティナ半島に建てられた文化センターは、1988年にマティニョン協定に署名し、1989年にウベアで暗殺された民族独立運動の指導者ジャン-マリー・チバウにちなんで名付けられました。センターの建物の1つは、敷地内の丘の上に彫像が飾られているジャン-マリー・チバウの生涯を偲ぶ展示内容になっています。伝統的なカナック建築に着想を得たチバウ文化センターの建物のシルエットは、現在ではヌメアの街に不可欠な存在で、風景の中に完璧に溶け込んでいます。
プロジェクトの設計者は、パリのポンピドゥーセンターや日本の関西空港などの建築で知られる著名な建築家レンゾ・ピアノです。チバウ文化センターを初めて訪れる訪問者を驚かせるのは、いたる場所に植える植物の多さでしょう。これはカナック文化において植物が象徴する重要性を意図したものです。
カナック文化の原点
このセンターが目指すのは、カナック文化の発展と、カナックの人々にとってそれらが何を表現しているのか、さらに時間の経過とともに見られる進化を、訪れる方々と共有しながら、その文化を普及させることです。この場所では、島におけるカナック文化の重要性とカレドニア人がその普及のために傾けてきた愛情が感じられます。また、その作品や文化的創造物を通して、彼らの文化をどのように再現し続けているかも知ることができます。
カレドニアの生活芸術
チバウ文化センターには、パリのケ・ブランリ美術館の作品が展示されているブウェナンド棟の「分散したカナック遺産へのオマージュ」などの常設展示があります。年間を通じて特別展も開催され、例えば、毎年開催されるコ・ネヴァ展では地元の芸術家の作品が展示されています。
カナックのショーに参加
建物の背後、様々な植物が茂る中に、カナック文化の創設者であり最初のカナックである英雄、テア・カナケの歴史をたどる「カナックの小道」が通っています。週に2回、火曜日と木曜日に、カナックの習慣をフィーチャーしたショーがここで開催されています。
アウトドアカルチャー
ワーン・ダンスフェスティバルや、最近ではフランコフォリーなどのコンサートや文化イベントが定期的に開催されています。
女性のためのマルシェ
月に1度、日曜日の朝にチバウ文化センターでは、地方の農村住む人たちが開くマルシェがあります。近隣の部族の女性たちが収穫した農作物を売りに来るのです。生産者から新鮮な果物や野菜を直接手に入れることのできる機会になっています。
チバウ文化センターのリンクとお役立ち情報
チバウ文化センター(Tjibaou Cultural Center、フランス語外部サイト)
Rue des accords de Matignon, Tina
B.P. 378 98845 Nouméa Cedex
電話 : 41 45 45